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   WEISS最新製品を中心にハイエンド/パーソナル・コンピュータ・オーディオをご紹介いたします


 これまでのWEISS フラッグシップDAC「MEDEA+ OP1-BP DSD」をさらにブラッシュアップした多機能最高級DAC「MEDUS」がこのたび発表されました。「MEDEA+ OP1-BP」がWEISSのフラッグシップCD専用トランスポート「JASON」とのペアを組む前提で開発されたのに対して、「MEDUS」はより広く使用される単体DACとしての機能に特化したリファレンスDACとして新たに開発されました。
 DSD再生にはUSBインターフェイスをベースとしたDoP (DSD Audio over PCM Frames)というDSDの再生技術に、WEISSがこれまでに「Saracon」で培ってきた独自のアルゴリズムを加味した独自の方法をとっています。またディスクリート基盤によるアナログ増幅アンプ「OP1-BP」の改良版「OP2-BP」搭載はもとより、電源部強化やデジタル・ボリュームコントロールができる専用リモコン付属等、より一層の高音質化・多機能化が図られています。

FRONT PANEL

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REAR PANEL

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IR Remote controler


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主な特徴


■シールド効果の高い二重構造シャーシ

MEDUSは筐体にスチール・フレームの内部とアルミ・パネルの外装による独自の2重構造シャーシを採用しています。インナーシャーシは静電気や電磁気に対して非常に効果的な遮蔽力のあるスチールを、また外側のシャーシは一層のシールド効果を高めるために、陽極処理された重量感のある高硬度アルミニウムが使用されています。これにより熱対流対策も万全、外観の美しさを際立たせています。

■パワーサプライ

大容量ノンスイッチング電源を採用。全DCステージにおいてL/Rの各チャンネル毎に独立したレギュレータを装備しています。アナログ出力ステージへのデジタルノイズの進入を完全に止め、チャンネル間クロストークを激減させています。また、電源投入時のラッシュ電流を防ぐため電源スイッチには半導体リレーによるゼロクロス機構が搭載されています。またMEDUS独自の仕様として、メイン・トランスはミューメタル・シールディング・ケースLinkIconに納められています。

■192kHz/24bit対応の4系統デジタル入力

44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHzのサンプリング周波数と24bitワード長に対応する低ジッター高性能入力インターフェースを搭載。入力 1と2のデュアルAES接続によって88.2kHz、96kHz、176.4kHz, 192kHz入力に対応します。

DoPでDSD再生に対応

WEISSでは今後ますます活発になる高音質DSD音楽配信に対応するために、PCM伝送のフレームを使用してUSBインターフェイスでDSD信号を転送し再生させる「DoP (DSD Audio Over PCM Frames)」に対応したUSBボードLinkIconを開発・導入しました。

■2つの最大出力レベル調整機能

MEDUSは後段に接続されたプリアンプの能力に応じて、最大出力レベル設定ができます。ひとつは背面パネルのアナログ出力コネクタの部分にロータリースイッチLinkIconで、もうひとつは専用のリモコンLinkIconを使用して、非常に細かく調整できます。一般的なコンシューマ用DACは、オーディオ出力電圧が固定かせいぜい2段階ぐらいの切替です。これではせっかく高価なプリアンプを仕様していても、その能力を発揮できません。プロ用機器メーカーならではの使いこなしがいのある機能であると言えるでしょう。

■シンクロナイゼーション

MEDUSは選択された入力信号に同期します。入力インターフェースでのジッター低減に続き、このステージでもう一度リ・クロッキングをかけて二重のジッター低減を行ない、さらに低い周波のサブソニック・ジッターをも徹底的に排除し音質改善を図ります。

■アップサンプリングDSP

核となるDSPには、MEDUS DSP チップを搭載しました。ワイス独自のアルゴリズムによって44.1kHz,48kHzの入力デジタル信号は元信号を損なうことなく2倍の88.2kHz以上にアップサンプリングされます。

■OP2-BPによる強力なアナログ出力ステージ

すべてのアナログ変換はWEISS独自のディスクリート回路構成によるアンプ・モジュールのOP2-BPLinkIconで行っています。OP2-BPはMEDEA+で採用されたOP1-BPの改良型で、おそらく現在使用できる最高のオペアンプです。4つのOP2-BPがチャンネルごとに使用され、そのうちの2つ電流/電圧変換に使用され、もう2つはバランス/アンバランス出力ステージのために使用されます。このOP2-BPは常にクラスAモードで動作し、出力レベルはバックパネルのロータリー・スイッチLinkIconで設定できます。そのレベルの範囲は、1dB刻みで32dBです。また音の品位を下げるサーボ・メカニズムまたはACカップリング・コンデンサは使用されていません。

■フロント・パネルによる操作

4つの入力を切り換えるスイッチが中央にあります。また液晶表示パネルLinkIconには、入力チャンネル、サンプリング周波数、出力レベル、オーバーサンプリング・フィルター・タイプ、絶対出力極性、ミュートON/OFF、出力レベルが表示されます。

■専用リモート・コントローラー

専用のリモート・コントローラーで以下のようなMEDUSの全ての操作が行うことができます。

・入力選択・音量調整・出力レベル・ミュート・絶対出力極性・オーバーサンプリング・フィルタタイプ・ディスプレイ表示の輝度調整

マスターグレードのデジタルボリュームをリモコンによって操作できるので、直接パワーアンプに接続してMEDUSをデジタルプリアンプとして使用できます。

・DSDを再生する DoP (DSD Audio Over PCM Frames)とは?

IMG_1304ss.jpg DSDとはDirect Stream Digital(ダイレクト・ストリーム・デジタル)の略称で、音声をデジタル化する方式の1つです。音の細かいニュアンスの忠実な再現を目指して開発されました。DSDは通常のCDのPCM方式とはまったく違う1bitのレコーディング形式で、サンプリング周波数は2.8224MHz(CDの44.1kHzの64倍)と5.6448MHz(CDの44.1kHzの128倍)にも及びます。アナログ・レコードのような滑らかさと、デジタルならではの透明度を合わせ持ったその優れた音質に、多くのオーディオ・ファイルは注目を集めています。

 1ビット量子化によるDSD データフォーマットは、20kHz以上になるとおよそ周波数1.4 MHzまでしばしば急峻にノイズフロアが上がる特性を持っています。このノイズはパワーアンプやスピーカーの両方またはいずれか一方に対して問題を引き起こす可能性があるので、アナログの領域で取り除く必要があります 。そこでMEDASでは、PCMのフレームを利用してDSDデータを転送するDoP(DSD Audio over PCM Frames)の技術を応用し、WEISS独自のアルゴリズムによるプログラムとDoPに対応したUSBボードを新たに開発することにより、DSD再生が可能となりました。

・ディスクリート アンプモジュール OP2-BPとは?

OP1-BP.jpg MEDUSではアナログ増幅部分に通常のオペアンプではなくディスクリート基盤のOP2-BPを使用しています。

 オペアンプと言うのは集積回路の部類に入り、基板上に印刷する様にパーツを生成したものを言います。小さくて高性能で使いやすいという特長とは裏腹に、どうしても電流容量にも制限が有り、動作電圧も低く、その結果ダイナミックレンジが取れないという結果を生むこともしはしばです。

 その点ディスクリート構成のアンプは個別のパーツで構成されているので、高品質のパーツを使うことでそれぞれに余裕が有り電流容量も大きくとれます。それが結果として、よりダイナミックレンジが広く、ゆとりが有る、奥行き感が有る、と言う様な結果として再生音に現れます。アナログ出力部にこのディスクリート回路を使用することで、MEDUSでは最高の音質を提供することがができるのです。

・ミューメタルによる磁気シールドとは?

IMG_1280ss.jpg MEDUSでは電源部のノイズ対策・シールド強化のために、今回初めてミューメタル(Mu-metel/μメタル)によるシールド・ケースを新たに開発しました。

 使用されている金属「ミューメタル」という名称は商標で、ニッケル77%、鉄17%に銅、モリブデン、クロムの入った合金のことです。

 今回のシールド方法は一般に磁気シールドと言われる方法で、磁気ノイズの発生源か受信先、またはその両方をミューメタルの様に非常に透磁率の高い物質で覆って、外部の磁場から隔離する方法です。

 磁気は電気と同じで、抵抗の低いところを通りたがるので、空気より磁性体の中に多く流れます。そこで受信先に入ろうとする磁界を遮蔽物質(磁性体)の中にそらせてやることによって被害が受けにくくなります。MEDUSでは電源トランスを新開発のミューメタル・ケースに封じ込めることで、伝送される音楽データは電源ノイズから解放され、音質的に非常に良い結果が得られました。

・液晶ディスプレイ/フロントパネル

IMG_1342ss.jpg MEDUSのフロントパネルの中央には、4つの入力セレクター・ボタンと液晶ディスプレイがあります。4つのセレクター・ボタンは左から順番に4つの入力チャンネルが割り振られています。

 また液晶パネルでは、左から入力チャンネル / 入力分解能 Bit数・周波数(kHz) / ボリューム(dB) / フィルタータイプ が表示されます。

 またリモコンの「 ALT」ボタンと「Volume (+ または –) 」ボタンを同時に押すことで、最大出力レベルをコントロールできますが、以下のように出力レベルをディスプレイで確認できます(アナログ領域)。

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・各種プリアンプに対応した出力レベル調整機能

medus_rear_output_level.png MEDUSのリアパネルのXLR出力端子の間には、フナログ領域での出力レベル調整用ロータリースイッチがあり、後段に接続するプリアンプ等の入力レベルに合わせて調整することができます。小さなドライバ等で時計回りに回転させると出力が大きくなり、反対に回すと小さくなります(1dB刻みで32dBです)。

 プリアンプには、ヘッドルーム(ダイナミックレンジ)が狭いプリと余裕のあるプリが有ります。ヘッドルームに余裕のあるプリアンプでしたら、そのギリギリまでの出力を与えた方が良い音(躍動感のある音)になります。ヘッドルームに余裕がある場合には、その実力を70%ぐらいしか出せない様な出力(電圧)を送っていると、良い音がしません。

 逆に、すぐにクリップしてしまう様なプリなら、大きな電圧を送ると歪が出てしまいます。一般的なDACでは、オーディオ出力電圧が決まっているか、有っても2段階ぐらいの切替なので、この部分が細かく調整することができません。そういった点からもこの機能は音楽再生に非常に有効でしょう。

上段のリモコンによるレベルコントロールも同じ機能です。ただしリアからの調整ではフロントパネルでの表示はされません。

製品仕様


■デジタル入力
入力1-2=XLRまたはRCA・入力3=XLRまたはUSB(タイプBコネクタ)・入力4=RCAまたはTOSLINK の計4系統

オプションでFireWire、ST タイプ・グラスファイバーにコネクタを交換することができます。

■対応サンプリング周波数
シングル接続…44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHz
             デュアル接続(入力1&2)…88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHz

■対応DSD DSD64(DoP)

■許容サンプリング周波数偏差
+/-80ppm

■最大許容入力ワードレングス
24bit

■アナログ出力
XLR/RCA 各1系統

■出力インピーダンス
< 100Ω

■出力レベル
−4.0 dBu 〜 +27.0 dBu (balanced on XLR connectors )
       または−10.0 dBu 〜 +21.0 dBu (unbalanced on RCA connectors) with 0 dBFS input,
       in 1 dB steps (−4 dBu is 0.49 V, +27 dBu is 17.35 V, −10 dBu is 0.245 V, +21 dBu is 8.67 V)

■出力ステージ
Discrete Class A

■D/A コンバータ・チップ
オーパーサンプリング・マルチビットΣΔ型、チャンネルにつき4つのコンバータ

■周波数特性
Fs = 44.1 kHz: 0 Hz…20 kHz: within ±0.25 dB
       Fs = 48 kHz: 0 Hz…20 kHz: within ±0.25 dB
       Fs = 88.2 kHz: 0 Hz…30 kHz: within ±0.75 dB 
       Fs = 96 kHz: 0 Hz…30 kHz: within ±0.75 dB
       Fs = 176.4 kHz: 0 Hz…40 kHz: within ±0.75 dB
       Fs = 192 kHz: 0 Hz…40 kHz: within ±0.75 dB

■THD+N 比
< −112 dB @ −3 dBFS input (0 dBFS = +27.0 dBu)
        < −115 dB @ 0 dBFS input (0 dBFS = +27.0 dBu)

■SN比
> 129 dB un-weighted (relative to full scale output)
     > 132 dB A-weighted (relative to full scale output)

■リニアリティ
0 〜 −100 dBFs input level:< ±0.05 dB 偏差
        −100 〜 −120 dBFs input level:< ±0.2 dB 偏差 

■クロストーク
< -110dB @DC~20kHz

■電  源
100VAC,50/60Hz

■消費電力
80W(動作時)、2W(スタンバイ時)

■ヒューズ定格
500 mA slow blow

■本体寸法
450Wx66Hx300D(mm)

■リモートコントローラー寸法
62Wx25Hx169D(mm)

●希望小売価格 ¥2,800,000(消費税別)
●発売日 2014年4月21日

 ----お知らせ (2015年9月26日)---- イーサネット・インターフェイスについて


仕様は予告なく変更される場合があります。

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