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   WEISS最新製品を中心にハイエンド/パーソナル・コンピュータ・オーディオをご紹介いたします

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 このたび2019年6月にWEISS DAC502/DSP502 が Roon Ready の認証を得ました。「Roon Readyの認証を得る」ということは、機能的には「ネットワーク経由でRoonのOutputとして使用できる」ということを意味します。したがってRoon Readyに対応することにより、DAC502 / DSP502 はRoonからのデータを劣化なく、ネットワーク経由で受けられるようになりました。そのためDAC502 / DSP502 はLAN経由のネットワーク・オーディオ機器として、従来の代表的なネットワーク・プロトコル「UPnP / DLNA」経由の入力以外の選択肢を得たことになります。DAC502/DSP502 が Roon Ready に対応することで、またひとつネットワーク・オーディオ機器としての可能性が広がりました。

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 WEISSでは、5年の歳月をかけて開発した従来とはコンセプトの異なるDAC『DAC502』を発表、新発売いたしましたが、このたびその『DAC502』からD/Aコンバータ機能を省いたDigital interface network renderer audio processor DSP502をこのたび発売致します。もっとも大きな特徴は従来からの光学ディスク・メディアや、今や一般的になったストリーミング配信、ハイレゾ音声ファイルなどすべてのデジタル・データに対してデジタル領域で積極的にDSP(Digital Signal Processing)つまりデジタル信号処理を行うことで、従来のデジタル・オーディオ・システムにおける新しい楽しみ方を提案するものです。プロユースの世界で活躍してきたWEISSならではのコンセプトで開発された、新しい時代に向けての製品だと言えるでしょう。

FRONT PANEL

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REAR PANEL

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IR Remote controler


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主な特徴


■DSP導入

現在のオーディオではたとえばデジタルEQ(イコライザー)一つとっても、ハイエンド・デジタル機器でありながら内部ではアナログ処理をしているものが多いですが(下図参照)、これはシステム内に余計なA/D・D/A変換が入ることを意味し、それが位相エラーや歪みの原因になりかねないと考えられます。しかしDSP502では入力されたデータを内部ですべて195.3kHz(40bit floating point)に変換し、DSPでデジタル信号処理した後に接続したDACにデジタル転送します。

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■5つのDSPアルゴリズム

DSP502には、先に発売されたDSP502と同様に15個のデジタル信号処理チップ(DSP)が内蔵されています。現在実装されているDSPアルゴリズムは以下の5つです(搭載されているDSPならびにその機能はまったく同じです)。

・・・・・・・・・・・・Vinyl ( ヴァイナル・エミュレーション )・The EQ ( パラメトリック・イコライザ )

・・・・・・・・・・・・XTC ( クロストーク・キャンセリング )・Room EQ ( ルーム・イコライザ )

・・・・・・・・・・・・DYNAMIC ADAPTION ( ダイナミック・アダプション )

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2つのEQ機能はレコーディング・スタジオのリファレンス『Weiss EQ-1』を組み込み

The EQRoom EQのイコライザ部分には、世界中のレコーディング・スタジオでリファレンス機器として採用されているデジタル・マスタリング・パラメトリックイコライザ『EQ-1』(7バンド) の心臓部を移植しています。DSP502ではそのうち3バンドのパラメトリックイコライザとして機能しており、各バンドにはブースト/カット、周波数、Q /スロープのパラメータがあり、ハイシェルビング、ローシェルビング、ピーキング、ハイカット、ローカット、バイパスのモードで動作します。

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■各種DSPはプリセット可能

DSPによる各種のパラメータは、それぞれに名前をつけて保存したり、グループ化してプリセット化する機能があるので、使用環境や目的に応じて瞬時に設定変更することができます。

■ファーム・ウエアのアップデート

DSPアルゴリズムが追加されたり更新された場合には、イーサネット経由でサーバに接続して新しいソフトウェアが利用ができます。

■192kHz/24bit対応の4系統デジタル入力

PCMに44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHzのサンプリング周波数と24bitワード長に対応する低ジッター高性能入力インターフェースを搭載。さらにUSBでは352.8 kHz、384 kHz、DSD64、DSD128をサポートします。内部の高精度/低ジッタ・クロック・ジェネレータによりD / Aコンバータ・セクションのクロッキングを行います。入力信号は最適な信号品質のために195kHzのサンプリング周波数に変換され内部では常に195kHzに固定されています。この方式はジッタ関連の影響を大幅に軽減するのにも役立ちます。

レコーディング・スタジオのリファレンス・ソフト『SARACON』を組み込み

ファイル・フォーマットとサンプリング周波数の変換には、世界中のレコーディング・スタジオでリファレンス・ソフトとして採用されている最高の音質とこれまでにない変換速度を持つ SARACON が採用されています。

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■4種類のサンプリング周波数によるデジタル出力

AES/EBU,S/PDIFによるデジタル出力のサンプリング周波数は、88.2 kHz, 96 kHz, 176.4 kHz, 192 kHz です。

■Roon Ready認証取得済み…NEW !(2019/06)

これまでLAN経由のネットワーク再生はUPnP/DLNAで対応してきましたが、このたびRoon Ready(※1)の認証取得・対応しました。これによりLAN経由で多機能・高音質で話題の音楽再生ソフトウェア・Roon(※2)のプレーヤーとして使用できるようになりました。

対応するサンプリング周波数は、PCM 44.1kHz〜384kHz、DSD64 / 128です。

このRoon ReadyはRoon側からの要請により、Roonの技術者とともにWEISS専用のRoon Readyとして独自に開発された物で、その開発には2年が費やされました。音質はもちろん操作性も極めて軽快です。

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※1 Roon Readyとは…Roon は1つのソフトウェアに見えますが、大きく分けて「Control(操作部)」「Core(中核部、データ管理部)」「Outputs(出力部)」に分かれています。「Control」は画面操作を担当し、「Core」はライブラリ管理と音源の読み込みを行い、「Output」はDACを接続する出力部分にあたります。さらに「Output」はネットワーク上の別の機器に拡張することができます。オーディオ機器でこのネットワーク機能に対応したものを「Roon Ready」と呼びます。

Roonではネットワークオーディオにおいて、既存のDLNA対応ネットワークプレーヤーは使えません。Roonを使うことができるのはRoon独自のネットワーク伝送プロトコル(RAAT=Roon Advanced Audio Transport)に対応した機器である必要があります。そしてその機器のことをRoonReadyと呼びます。優れた機能とパフォーマンスを備えた高音質音楽プレーヤー・ソフトウエア "Roon" をネックワーク上で再生させるためには必要不可欠な機能です。

※2 Roonとは…Roonは高音質再生で著名な統合音楽再生ソフトウエアであり、使用に際してはMac や Windows 機器にインストールするか、再生対応のサーバーを使用します。その主な特徴はハイレゾ対応はもちろんのこと、カバーアートやCDブックレット、歌詞を含む広範囲のメタデータ・サポート、NASからのファイル再生のサポート、TidalとQobuzからのストリーミング再生、インターネットラジオ、マルチルーム機能、MQAデコード、Signal Path の表示など多岐にわたっています(詳しくはこちら)。

Roon_Ready_01.jpg       ▲Roonの操作画面

・DAC502/DSP502 が Roon Ready に対応することで、またひとつネットワーク・オーディオ機器としての可能性が広がりました。

■3つのユーザー・インターフェイス

DSP502の操作は、次の3つのユーザ・インタフェースで行えます。

・・- フロントパネル上のタッチスクリーンとロータリーノブでの本体直接操作
・・- 赤外線リモコン
・・- PC/Macやタブレット等を使用したインターネット・ブラウザによるWebインターフェイス

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■専用リモート・コントローラー

専用のリモート・コントローラーで以下のようなDSP502の全ての操作が行うことができます。

・入力選択・出力選択・音量調整・出力レベル・ミュート・絶対出力極性・DSPプリセット

■基本性能にも新開発技術を導入…電源強化

強力な非スイッチング電源が使用されています。すべての敏感な電圧には、デジタル出力で最高のジッタ性能を得るための独自のレギュレータが装備されています。電源スイッチは、電源電圧のゼロクロス時にのみオンまたはオフに切り替わる半導体リレーを作動させます。これにより、これによりノイズのない電源の切り替えが保証されます。2つの主電源トランスはトロイダル型です。メイン電圧の選択は他の電子機器に供給される前に、電圧を測定することにより自動的に行われます。

・Vinyl ( ヴァイナル・エミュレーション )とは?

vinyl.jpg これほどデジタル音源の種類や仕様が多様化した現在でも、アナログ再生音を好む音楽愛好家の方はまだまだ多いのが現状です。実はアナログのレコードプレーヤーでの再生システムは、音に寄与する変数が多いかなり複雑な機械的なシステムです。そこでこの変数を仔細に分析し、デジタル領域でWeiss独自のアルゴリズムでエミュレート(本質的に再現)すれば、デジタル音源をあたかもアナログ・システム再生でさせたかのように聴くことができるのではないかと考えました。そしてその結果、驚くほど自然で良好なエミュレーションの結果が得られました。アナログ時代の音源がデジタル化されたもの、また反対にアナログ音源の無い音源の再生にもアナログレコード特有のサウンドキャラクターを付加します。

DMM-CD.jpg なおこの Vinyl の開発にあたってはドイツの高音質レーベル「Stockfisch-Records」のDMM(Direct Metal Master Cut)CD制作の技術の協力がありました。

 この技術はLPレコードの制作に使用されるだけではりません。音楽信号を特殊な金属素材のメタルマスターでアナログ信号を取り込んだ後、フォノグラフでそれを読み取りWEISSのADCでデジタル音楽信号に変換してCDにします。2年間の研究開発の成果とこの長年の協力のおかげで Vinyl は完成いたしました。

・The EQ ( パラメトリック・イコライザ )とは?

eq.jpg パラメトリック・イコライザは、プロフェッショナルのオーディオ制作スタジオで最もよく使用されるツールの1つで、音楽全体または特定の楽器の音質特性を非常に正確に補正することができます。

 DAC502ではWEISSお得意のDSPアルゴリズムによるデジタルの3バンド・パラメトリック・イコライザを搭載し、低域ブースト/カット、中域ブースト/カット、高域ブースト/カットで再生周波数のバランスを微調整・補正します。

・XTC ( クロストーク・キャンセリング )とは?

xtc.jpg このDSPは左右スピーカーの間に発生するクロストークを低減することを可能にする特別なデジタル・フィルタで、スピーカーの外側まで広がる立体的な音場展開を可能にします。簡単に言えば左チャンネルは左耳にのみ、右チャンネルは右耳にのみ届くようにデジタル・フィルタリングすることで、左から右へ、または右から左へのクロストークをキャンセルし、あたかもヘッドフォンでリスニングするような曖昧さの無い音場感が得られ、録音によってはサウンドステージがスピーカーを超えて拡張され、音場は3次元にもなります ( XTCの開発はスイスIllusonic社と協力して行っています)。

xtc図解.jpgXTCによる再生で得られる主な印象は次のとおりです。

- 大きなステレオステージ
  (左右のスピーカー間のスペースよりもはるかに広い)
- 深み感、すなわち3-Dのような音場感
- 非常にリアルな録音場所での音響空間の再生
- ステージ上に明確に位置する楽器の存在感

またXTCによる再生は、次のような音源に適しています。

- ダミーヘッド・レコーディング
  (バイノーラル録音・XTC再生に最適)
- ライブ録音
 (音場空間や聴衆など会場の雰囲気が記録されたもの)
- スタンダードなスタジオ・レコーディング

特に小型スピーカーや、スピーカーの設置に制限の多いリスニング環境では、その効果の大きさがいっそう感じられます。

・Room EQ ( ルーム・イコライザ )とは?

room eq.jpg Room EQは、リスニングルームの音響特性を調整し、試聴環境に適切なイコライジング補正をするために使用します。通常、部屋の音響特性を高めるためには、吸収材や拡散材を壁、床、および室内の天井に設置することでコンディションを整えます。しかし一般的な居住環境では、インテリアを変えたくない、余計なものを置きたくないなどの理由で、そのような処置が難しい場合があります。そういった場合にはRoom EQが便利で有効です。Room EQでは部屋が共鳴する固有の低周波数である定在波が現れる周波数を特定し、デジタルEQでその周波数を調整し、定在波を減少させます。

 Room EQのシンプルなセットアップ手順では、正弦波のオーディオファイル(200Hz〜20Hz・ダウンロード音源)を使用してスピーカーで再生し、定在波が発生している周波数を特定したのち、その周波数帯域をデジタルEQでレベル調整します。もちろん一般に使用されている測定機器での結果を反映させることも簡単です。定在波を特定する周波数帯域は5つまでですが、Room EQを適切に設定すると、過剰な低音がなくクリアな再生音が得られます。

・Room EQ用ダウンロード ファイル

 ●Room EQ FLAC 音源ファイル LinkIconroom-eq1
 ●Room EQ チェック用紙 PDFファイル LinkIconroom-eq1-check-sheet.pdf

・Dynamic Adaption ( ダイナミック・アダプション )とは?

WDA.jpg Dynamic Adaptionは、ミュージックサーバーやネット・オーディオ・プレーヤーでプレイリストを作製して音楽を聴く場合に、アルバムや各曲の音量差を補正をするために開発されたDSPプラグインです。例えばプレイリストの一曲目がバイオリンのソロ、二曲目がロックやポップスと言う場合、再生レベルをその都度コントロールしないといけません。そういった音楽のダイナミクスを自動的にコントロールすることを目的として開発されました。
 このDSPアルゴリズムの目的は、再生されるオーディオのダイナミックレンジを減少させることで、曲ごとの録音レベルの大きな変化を避けることでした。もちろんこのDSPの効き具合はユーザーの好みによって異なりますので、Webインターフェイス上のパラメータ(「Dynamic Level」)を好みで調整することができます。

製品仕様


■デジタル入力ー XLR端子 ( AES / EBU ) ×1,RCA端子 ( S / PDIF ) ×1,Toslink端子(オプティカル)×1,USB 端子 ( Bタイプ ) ×1,
・・・・・・・ RJ45 Ethernet端子 ( LAN ) ×1
・・・・・・・ー 全ての入力は、AES/EBUあるいはS/PDIF信号のようなプロフェッショナル、またはコンシュマーの規格に対応しています。

■対応入力モード
・・・・・・・ーAES/EBU,S/PDIF,UPnP/DLNA (Ethernet),USB,Roon Ready
■デジタル入力
■対応入力サンプリング周波数
・・・・・・・ーAES/EBU,S/PDIF入力 : 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192kHz
■デジタル入力ーUSB : 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 / 352.8 / 384 kHz / DSD64 / DSD128
■デジタル入力ーRJ45 Ethernet入力 : 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 / 352.8 / 384 kHz / DSD64 / DSD128

■デジタルー XLR端子 ( AES / EBU ) ×2,RCA端子 ( S / PDIF ) ×2,

■対応出力サンプリング周波数
・・・・・・・ーAES/EBU,S/PDIF : 88.2 / 96 / 176.4 / 192kHz

■最大許容入力ワードレングス 24bit

■クロック同期 ー 入力信号に同期
・・・・・・・ ー 超低域にわたり非常に効率的なジッター低減
・・・・・・・ ー サンプリング周波数:44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192kHz


■電  源 100 - 240V 電圧は自動切り替え ,50/60Hz

■消費電力 動作時・最大15VA、スタンバイ時・最大0.5VA

■ヒューズ定格 500 mA slow blow

■本体寸法 450W x 66H x 300D (mm)

■リモートコントローラー寸法 45W x 21H x 166D (mm)

●発売日 2019年4月1日
 
●希望小売価格…こちらへLinkIcon

仕様は予告なく変更される場合があります。